motorola edge 40 レビュー：ライバルPixel 7aと比べると厳しいか？

モトローラから発売されたミドルレンジスマホ「motorola edge 40」を購入したので、本記事でレビューしていきたい。

motorola edge 40の特徴

motorola edge 40のスペック

motorola edge 40の外観

早速中身を見ていこう。同梱物は以下のとおり。

motorola edge 40本体。本体カラーは「ルナブルー」を選択。こちらはすりガラスのような手触りが特徴で、マットな質感だ。

別のカラーに「イクリプスブラック」があるが、そちらはヴィーガンレザー加工が施されている。

ルナブルーはカメラ部分とロゴ部分のみ光沢仕上げで、他はすりガラス加工。ヴィーガンレザーのほうが大人びた印象だが、シンプルすぎてつまらないので僕はルナブルーを選んだ。

底面にはSIMスロット、Type-Cポート、マイク、スピーカーを備える。

サイドには音量ボタンと電源ボタン。指紋認証は電源ボタンと兼用ではなく、画面内に搭載されている。

付属ケースは「サイドフレームがむき出しになっている」タイプのもの。固めのハードケースだ。

イクリプスブラックだとサイズが微妙に合わないらしく、装着すると歪んでしまうそう。

ルナブルーだとそんなことはなく、ジャストフィットした。が、横がスッカスカなのであまり使いたくはない。

Motorola Razr 40 Ultraについてきたケースはなかなかのクオリティだったが、motorola edge 40付属ケースにはがっかり。

motorola edge 40の使用感

最大144Hzリフレッシュレート。明るくて繊細なディスプレイ

motorola edge 40は、6.55インチの有機ELカーブディスプレイを搭載している。画質は一般的なFHD+だが、最大で144Hzという高リフレッシュレートに対応。

リフレッシュレートは「自動」「60Hz」「120Hz」「144Hz」の選択肢がある。

ちなみに、144Hzに対応しているアプリはあまりないし、120Hzとの違いが分かる人も多くないため、省エネという意味でも120Hz運用のままでいいかもしれない。

緩めのエッジディスプレイを採用しており、局面が手にフィットして非常に持ちやすい。

本体自体が薄型・軽量なのもあってか、最近買ったスマホの中でもダントツな取り回しの良さ。

AOSPに近いが、所々使いやすいソフトウェア

MotorolaはAndroid標準(AOSP)のデザインに近いUI。ぱっと見は「Google Pixelに搭載されているものとあまり変わらないか？」と思うが、実は結構こだわっている。

たとえば、WiFiのオン・オフがワンタップでできる点だ。

Pixelだと、WiFiとモバイルネットワークが統合したせいでオフにするには2アクション必要。これが使ってみるとわかるが、非常に煩わしいのだ。

この使用にした設計者は無能すぎる。そこまで思わせるくらい意味不明な仕様変更と言えるだろう。

Pixel6 ProのAndroid12で超不満なところ

クイック設定のWiFiとモバイルネットワークが統合されたせいで、ワンタッチでWiFiのオン・オフができなくなったとこ pic.twitter.com/jsy5AqOvdu

— しみたく (@Gadget_Simitaku) October 30, 2021

また、フォントやアイコンの形状、アニメーションにパレットの色まで変更できる。

Pixelでもある程度いじれるのだが、Motorolaと比べると一部しかカスタマイズできない。

ゲームモードや豊富なジェスチャーなど、他にもいじれる項目は多々ある。

Pixelと比べるとだいぶ使いやすいUIだと感じた。ただ、Galaxyのような異次元のカスタマイズ性は無いので、スマホオタク的には物足りないかもしれない。

ヌルサク動作＆少し気になる発熱

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— jiyoung (@yukime_jiyoung) July 30, 2023

SNSやネットブラウジングなど、普段使いに関して一切もたつきを感じることはない。

が、画面分割をしたり、高負荷な作業をさせると発熱が顕著に出るのが気になった。搭載されているのがMediaTekプロセッサなためかもしれない。Snapdragonシリーズに比べると最適化が若干劣ってしまう傾向だからか。

爆速指紋認証

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— jiyoung (@yukime_jiyoung) July 30, 2023

motorola edge 40は画面内指紋認証と顔認証の両方に対応している。

速度はかなり早く、認証精度も申し分ない。ただ、ディスプレイの下の方に指紋センサーがあるので、人によっては押しにくいと感じるだろう。

顔認証も合わせて登録しておくとよりスムーズに認証解除できるので、合わせて設定しておくと楽。

バッテリー持ちと充電速度は？

結論を言うと「良くない」。以下の条件で数日使ってみた。

動画やゲーム、カメラ使用などで大きくバッテリーを消費している印象だ。先程、「負荷が高いシーンでは顕著に発熱する」といったが、その際にゴリゴリバッテリーが減る。

僕は運転時や移動時にYouTubeで音楽を流しているので、普通の人よりも動画を再生している時間は長いのだが、これでは1日ぎりぎり持つかどうかと言ったところだ。

motorola edge 40は最大68Wの有線急速充電に対応しているので、40分ちょっとで0→100％まで充電可能。

起きたときにバッテリー残量が23％とかでも、支度が終わって出れる頃には100％まで回復しているのは強い。

motorola edge 40のカメラ

motorola edge 40のカメラ構成は以下のとおり。

メインカメラのみOISに対応しているのが特徴。また、スマホカメラの中でもかなり明るいf 1.4のレンズもウリだ。

motorola edge 40のカメラの第一印象としては、「かなり濃い目に補正をかけるな」といった感じ。

Media Tek搭載機によく見られるシャープネスが強い傾向はmotorola edge 40でも同じ。

また、ダイナミックレンジが狭いせいか、わりと光量のあるシーンでも暗めに写ってしまい、2枚目の写真に関しては左側の情報量が乏しくなってしまった。

2倍ズームを多用するのだが、なんとも粗さが目立つ。

また、シャッターボタンをタップすると、ワンテンポ置いて撮影されるのも気になった。動く被写体を捉えるのが非常に難しいので、motorola edge 40で子供などを取るのは避けたほうが良いだろう。

超広角はまずまず。

夜景写真はあまり得意ではない様子。

1倍であればそこそこ見れる写真にはなるが、2倍までズームさせてみるとノイズや粗さが露骨に出る。

F値が低いので明るく撮れるのは良いのだが、それはズームなしでの話。カメラ目的で買うならPixel 7aをおすすめしたい。

motorola edge 40でよくある質問

motorola edge 40でおサイフケータイは使えますか？

「FeliCa（おサイフケータイ）」のロゴが右上に見える通り、edge 40でも問題なく使えます。

スマホリングなどをつけても干渉しない位置にあるのが嬉しいポイント。

motorola edge 40でeSIMは使えますか？

メーカー公式では、「デュアルSIM構成はnanoSIMとeSIMとなります」と表記されているので、問題なく使えます。

motorola edge 40 総評

6万円台のミドルレンジスマホとしては悪くない出来だとおもう。荒削りな部分も少し見受けられるが、この価格帯のモデルを買うユーザーにはあまり気にならないだろう。

まぁ発熱とバッテリー持ちは良くはないので、今後アップデートで調整が入ることを期待したい。

同じ価格帯にGoogle Pixel 7aがあり、そちらのほうが完成度が高いのだが、motorola edge 40が勝っているポイントは「ソフトウェアの作り込みと急速充電」あたり。

ただ、motorola edge 40はMNP経由で格安で買えるという大きなアドバンテージがあるので、そちらも考慮して検討してほしい。

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