Google Pixelシリーズ最新作「Google Pixel 7a」が発売された。
こんな弱小ブログに案件が来るはずもないので、自腹で購入。本記事では使用感レビューをお届けしたい。

- 上位モデルと同じSoC「Tensor G2」搭載
- 90Hz対応。6.1インチ有機ELディスプレイ
- IP67防水防塵&おサイフケータイ
- 6400万画素に対応した広角カメラ
- ピュアアンドロイドが使いにくすぎる
Pixel 7aの特徴

- 第2世代の独自SoC「Google Tensor G2」
- 約6.1インチ有機ELディスプレイ
- 6,400万画素の広角を含むデュアルカメラ搭載
- 4385mAhバッテリー
- 62,700円(税込)
Pixel 7aのスペック
スペック表(タップして開く)
Pixel 7 | Pixel 7a |
---|---|
SoC | Tensor G2 |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
画面サイズ | 6.3インチ(有機EL) |
画面解像度 | 2,400×1,080(フルHD+) |
リフレッシュレート | 90Hz |
アウトカメラ | 約5,000万画素(広角)+約1,200万画素(超広角) |
インカメラ | 約1,080万画素 |
通信方式 | 5G(Sub6)/4G |
SIM | nanoSIM/eSIM |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(6GHz帯対応) |
Bluetooth | 5.2 |
バッテリー | 4,355mAh |
防水/防塵 | IPX8/IP6X |
生体認証 | 指紋認証(画面内)/顔認証 |
サイズ | 約155.6×73.2×8.7mm |
重量 | 約197g |
価格 | 82,500円~ |
Pixel 6aとPixel 7aの違い
スペック表(タップして開く)
Pixel 7a | Pixel 6a | |
サイズ(幅/高さ/厚さ) | 約72.9 × 152.0 × 9.0 mm | 約71.8 × 152.2 × 8.9mm |
重さ | 約193.5 g | 約178 g |
ディスプレイ | 6.1 インチ リフレッシュレート最大 90 Hz | 6.1 インチ リフレッシュレート最大 60 Hz |
CPU | Google Tensor G2 | Google Tensor |
OS | Android 13 | Android 12 |
内蔵メモリ | 8 GB | 6 GB |
ストレージ | 128 GB | 128 GB |
カメラ(外側) | メイン:約6400万画素 超広角:約1300万画素 | メイン:約1220万画素 超広角:約1200万画素 |
カメラ(内側) | 約1300万画素 | 約800万画素 |
バッテリー容量 | 4,385 mAh | 4,410mAh |
ワイヤレス充電 | ○ | × |
おサイフケータイ / NFC | ○ | ○ |
Google One VPN | ○ | × |
防滴 / 防塵 | IP67 | IP67 |
認証 | 指紋認証・顔認証 | 指紋認証 |
SIM | nano SIM/eSIM | nano SIM/eSIM |
通信 | 5G対応 | 5G対応 |
カラー | Charcoal、Sea、Snow、Coral | セージ、チョーク、チャコール |
価格 | 62,700円 | 53,900円 |
Pixel 6a→7aの違いは以下のとおり。
- デザインが変更
- 7aの方が少しサイズが大きく、重い(14gほど増量)
- Pixel 6aではリフレッシュレートが60Hz → Pixel7aでは90Hz
- Google Tensor → Tensor G2に
- Pixel 6aの広角カメラは1220万画素(1/2.55型)→ Pixel 7aは6400万画素(1/1.73型)と全体的に向上
- Pixel7aではワイヤレス充電OK
- Pixel 6aはドコモの5G(n79 / 4.5GHz)の帯域に対応してない → 7aでは対応
価格は1万円ほど高くなってしまったが、値上げの価値はしっかりとあるだろう。
全体的な使い勝手が向上し、より多くのことが快適にこなせるようになっている。
Pixel 6aはソフトバンク専売だったためか、ドコモ回線に完璧に対応しているわけではない。ドコモで使いたいならPixel7aを選ぶ他ないのだ。
Pixel 7とPixel 7aの違い
スペック表(タップして開く)
Pixel 7 | Pixel 7a | |
SoC | Tensor G2 | Tensor G2 |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB |
画面サイズ | 6.3インチ(有機EL) | 6.1インチ(有機EL) |
画面解像度 | 2,400×1,080(フルHD+) | 2,400×1,080(フルHD+) |
リフレッシュレート | 90Hz | 90Hz |
アウトカメラ | 約5,000万画素(広角)+約1,200万画素(超広角) | 約6,400万画素(広角)+約1,300万画素(超広角) |
インカメラ | 約1,080万画素 | 約1,300万画素 |
通信方式 | 5G(Sub6)/4G | 5G(Sub6)/4G |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(6GHz帯対応) | Wi-Fi 6E(6GHz帯対応) |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
バッテリー | 4,355mAh | 4,385mAh |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX7/IP6X |
生体認証 | 指紋認証(画面内)/顔認証 | 指紋認証(画面内)/顔認証 |
サイズ | 約155.6×73.2×8.7mm | 約152×72.9×9.0mm |
重量 | 約197g | 約193.5g |
価格 | 82,500円~ | 62,700円 |
Pixel7 → Pixel7aの違いは以下のとおり。
- 画面サイズが6.4→6.1インチに
- Pixel 7は5000万画素(1/1.31型)→ Pixel 7aは6400万画素(1/1.73型)と画素数は多いがセンサーサイズは小さめ
- Pixel7aの方がワイヤレス充電に時間がかかる
- Pixel 7はドコモの5G(n79 / 4.5GHz)の帯域に対応していないが、Pixel7aは4G(B21)と5G(n79 / 4.5GHz)に対応

画素数はPixel7aの方が上だから、Pixel 7よりも廉価版のほうがカメラ性能良いのでは?
と思いがちだが、画素数で画質が決まるわけではなく、センサーサイズも影響してくるので、一概にPixel 7aの方が上だとは言えない。
夜景シーンではセンサーサイズが大きい方が多くの光を取り込めるため、Pixel 7の方が上だろう。また、ボケ感を出したいときにも大型センサーのほうが有利。
Pixel 7aの外観


Pixel 7aの箱。本体以外の内容物は以下のとおり。
- USB Type-Cケーブル
- SIMEピン
- クイックスタートガイド
- クイックスイッチアダプター


Google Pixel 7aのカラーは、コーラル、チャコール、シー、スノーの4色展開。今回は「シー」にしてみた。
コーラルもポップで可愛らしい色味なのだが、クール系統のシーも悪くない。


フレームはアルミ素材。マットな質感で、触るとひんやりしている。
底面にはスピーカー、マイク、Type-Cコネクタ。


音量ボタン・電源ボタンは側面に。なお、他のスマホと違い、電源ボタンと音量ボタンの位置がPixelだけ逆になっている。
このイカれた仕様をなんとかしてほしい。慣れれば良い問題だが、他社スマホから移行してきた人にはストレスしか無いだろう。


カメラユニットの出っ張りは控えめ。机に置くと少々斜めに傾くが、特に気にするほど酷くもない。


Pixel 7と比べると、7aのほうが出っ張りが少ないのがわかる。


ディスプレイは6.1インチ FHD+。ベゼルは結構太め。ちょっと野暮ったい印象を受ける。


記念ケースが付いてきた。Pixelらしいポップなデザイン。非常に可愛らしい。


装着して持ってみると結構ゴツくなる。が、グリップ力は増すし、デザインは良いので無料でもらえるケースとしては悪くない。
Pixel 7aの使い勝手
Pixel 7aは普段使いにおいて不満ない性能
Googleのフラッグシップ向けSoCとして開発された「Google Tensor G2」を搭載するPixel 7a。
上位機種のPixel 7と同じものを使っているので、廉価グレードながら高スペックという優秀ぶり。


Antutuベンチマークスコアでは約68万点という結果に。数年前のハイエンドSoC「Snapdragon 888」に近いスコアで、最新のSoCと比べるとだいぶ劣るが、そこそこ性能は高いと言える。
操作において、引っ掛かりやもたつきを感じるシーンは無いので、誰が使ってもストレスなく使えるスマホだろう。
めちゃくちゃ使いにくいピュアアンドロイド
PixelシリーズはAndroidのリファレンス機という側面もあり、中身はほぼピュアアンドロイドと言って良い。
「独自のカスタマイズが少ないため、使いやすいよ!」というのが売りだが、シンプルすぎて逆に不便だったり。
個人的に使いにくいと思ったのは以下の点。
- クイック設定にアクセスするのに2回スライドさせないといけない
- クイック設定からワンタップでWi-FiをOFFにできない
- 一括タスクキルはできるが、一番左までスクロールする必要あり
- Always On Display(常時表示)がカスタマイズできない
- デザイン変更などの設定がとぼしすぎる


画面上部から下にスワイプすることでクイック設定を表示できるのだが、全部表示するには2スワイプ必要。
この時点で結構使いにくいのだが、なんと、Wi-FiのON / OFFをするだけでも「インターネット→ WiFi」の2タップ必要なのだ。
他社のスマホだと例に漏れずワンタップでON / OFF可能だが、Pixelに限ってこんなクソ仕様。
画面内認証
廉価版なのであまり期待していなかったが、思ったより速度は良好。
Pixel 7a pic.twitter.com/TpKkeuYy8h
— jiyoung (@yukime_jiyoung) May 21, 2023
認証センサーは狭いので、失敗することもしばしば。ただ、前作よりは明らかに速度・精度は向上しているので、扱いやすくはなっているだろう。
Xiaomi 13 Ultra指紋認証 pic.twitter.com/5Tx5TPNttD
— jiyoung (@yukime_jiyoung) May 14, 2023
ただ、日頃よりこんな速度に慣れている僕には「遅い」と感じてしまう。若干ストレスがたまらなくもない。
Pixel 7aのバッテリー持ち。良くはない


朝の9時から22時まで使用。
リフレッシュレート90Hzに設定したまま、ネット検索やSNS、動画視聴、音楽鑑賞くらいだったが、残量15%でフィニッシュ。
移動時にかける音楽はYouTubeから流すため、動画視聴の割合がかなり多かったためか、バッテリー消費が激しかった。そうでないなら1日は優に持つが、遠出などする場合はモバブがいるかもしれない。
Pixel 7aのカメラ性能


- メイン:広角 6400万画素 (1/1.73型), OIS , F1.89
- 超広角:1300万画素 , F2.2
上位機種Pixel 7の5000万画素から、6400万画素へと画素数がアップしているが、Pixel 7aの方が性能が良いという事ではないので注意してほしい。






彩度は高めといった印象。Tensorの補正があるおかげで、どんなシーンでもくっきりはっきり撮影できる。
メシに関しては不味そうには見えない写り。
ズーム性能




望遠レンズは搭載していないので、デジタルズームとなる。最大8倍までズーム可能。
2倍までは粗さが目立たないが、それ以降は結構目立つ。AIの力でなんとか見れる写真になっているものの、よく見ると細部が潰れて塗り絵のようになっており、結構酷いものだ。






夜景(というほど暗くはないが)に関しては、ズームしなければまずまずといったところ。
2倍ズームだとディテールがかなり悪くなるので、AI補正でも限界があるのがうかがえる。
Pixel 7aが月1円で買える件


ネットに店舗を構えるソフトバンク正規代理店「スマホ乗り換え.com」なら、ネットだけで申し込みが可能。
Google Pixel 7aとが実質24円(2年後返却)で購入できるのだ。
- 定価は79,920円
- 新規(MNP含)/機種変更/端末単体で10,080円割引
さらに新規(5~22歳)/MNPは21,904円割引 - 2年後に返却すると、57,912円(2,413円×24回)を支払い免除
- 総額24円で買える
電話番号で他社から乗り換えると、店舗独自の割引が適用される。また、2年後にPixel 7aを返却すると、残りの残価の支払いが免除されるので、総額24円でPixel 7aを使えるという仕組みだ。
24か月使って返却かそのまま使うかは購入者の選択制。そのまま使いたい場合は24か月後以降も残債を支払う形になる。
Pixel 7a総評


非常にコスパが良い機種なのは間違いないだろう。6万円ちょっとでこのスペックは、さすがGoogleというほかない。
海外スマホに目を向ければPixel 7aよりコスパが優れている機種はあるが、おサイフケータイがなかったり、防水がなかったり、保証がなかったり…etcと曲者が多い。
Pixel 7aは日本ですぐ買えて、保証も付いているし、多くの人に求められる機能は網羅している機種だ。現在スマホ選びで迷っている人は、とりあえずPixel 7aを触って欲しい。