Samsungから出た新型イヤホン「Galaxy Buds Live」を買ってみた。何といっても形状が他のイヤホンと明らかに違うのだ。完全にソラマメ。
こんな変な形状のイヤホンってどんなもんなの?って思っていたのだが、実際使ってみるとこれがまたいい。耳にすっぽりフィットする感じが最高。さらにノイズキャンセリングも搭載。
今回は実際に使ってみた感想なんかをレビューしていきたいと思う。
Galaxy Buds Liveはこんなイヤホン

- ケースと本体の質感がやばい
- 特徴な本体の形状
- 低音と空間描写、解像度が高め
- ノイズキャンセリング搭載
- 開放型
- バッテリーは前モデルより減少
- お値段20678円
開放型+ノイズキャンセリング搭載のイヤホンといえば、少し前に発売された「HUAWEI Freebuds 3」を思い出す。
FreeBuds 3は思いっきりAirPodsそっくりのデザインだったのだが、Galaxy Buds Liveはめちゃくちゃ特殊な形状。そら豆みたいな形状のイヤホンがどんな使用感なのか?詳しく見ていこう。
Galaxy Buds Liveの開封・外観


同梱物は
- 本体
- Type-Cケーブル
- 説明書

外観は指紋も反射も全く目立たないマット仕上げ。金属っぽい質感で、重そうに見えますが、実際に持ってみると超軽い。
”金属っぽい”ってだけなんで。個人的には指紋が目立たないのがすごく嬉しい。


これが豆ちゃん本体。鏡面仕上げが施されており、ピッカピカに反射するので、本当煩わしいのだ。
あと、ゴールドだと指紋が超目立つので注意。※後日、黒も買ったのだが、同じく鏡面仕上げだった。

もうどう頑張っても映り込むのは回避できません。思いっきりマスクをつけながら一眼で撮影している僕の姿が映り込んでいると思う。
Galaxy Buds Liveの質感は高すぎ。ただ反射やばい

見て欲しいこの黄金のボディ。ピンクっぽいゴールドなのだが、非常に美しい。数あるTWSイヤホンの中でもトップクラスの質感。
Galaxy Buds Liveを一度見てしまうと、他のTWSイヤホンがおもちゃにしか見えなくなるほど、Galaxy Buds Liveは完璧な見た目である。
ここまでエレガントな風貌を醸し出しているイヤホンってなかなかない。ブロンズの色合いもあって、より一層高級感が増している感じだ。


指紋が目立ってしまうという欠点はあるが、近くで見ないとわからないものだし、はっきり言って気にならない。
Galaxy Buds Liveを耳に付けていると、イヤホンを付けているというより、金ぴかのアクセサリを付けているような印象を受ける。
見栄えは悪くはないので、個人的にはこの鏡面仕上げのデザインは嫌いではない。(好きでもないけど)
Galaxy Buds Liveは低音強調。ボーカルは弱い
Galaxy Buds Liveの音についてみていこう。Galaxy Buds Liveの音質に関しては、かなり低音が強調されているように感じた。
ドラムやベースの音がものすごくハッキリ聴き取れ、体にズンズン響いてくるような感覚。とても聴いていて爽快な音なのだ。多分ヘビメタとか、ロック調の曲とはかなり相性がいいと思う。迫力は申し分ない。

中~高音域に関しては普通にクリアで自然な音を鳴らしてくれる印象。解像度も高く、開放型の形状もあって非常にクリアで立体感のある音って感じ。

ここまで読むと、意外と良いイヤホンだなと感じるが、ちょっと気になった点が一つ。ボーカルの声がちょっと遠くに感じるというか、奥の方に聞こえてしまうのだ。
楽器の音が前面にバンバン鳴っているので、ちょっとボーカルの音が小さめに感じてしまう。前にレビューした「Truengin 3SE」の方がボーカルの声が聴き取りやすく、個人的にはこっちの方が好きではある。
専用イコライザでカスタマイズ可能

Galaxy Buds Liveには、専用アプリが存在する。Android向けのアプリは「Galaxy Wearable」、iOS向けのアプリは「Galaxy Buds」。
機能については後で詳しく書くが、そのアプリ内からイコライザの設定ができるのだ。
- 低音ブースター
- ソフト
- 標準
- クリア
- 高音ブースター
- ダイナミック
の6種類のプリセットから。自分好みの音に変更可能。ただ、プリセットを変更してもボーカルの声が遠くに聴こえるってのは変らなかった。
これはGalaxy Buds Liveのチューニングだからしょうがないのかもしれない。
Galaxy Buds Liveはノイズキャンセリング搭載だけど…

Galaxy Buds Liveにはノイズキャンセリング機能が搭載されているのだが、全く期待しない方がいいと思う。
解放型だからしょうがないのだが、カナル型に比べるとどうしても隙間が生じてしまう。
- 風切り音は全部聞こえる
- エアコンの音や、小さい騒音なんかはきれいに消える
- 目の前の話し声は全く消えない
- 車の騒音もほぼ消えない
- カフェの中だと、騒音を6割程度消してくれる
- 電車内の騒音はあまり消えない
多少騒音が聞こえる場面なんかだと、Galaxy Buds Liveのノイズキャンセリングが役立つのだが、本当に「多少」って感じなので期待しない方がいいだろう。
ノイズキャンセリング目的で買うのはおすすめしないけど、フィット感や音質は素晴らしいので、そっちを重視している人にならおすすめできる。
開放型なので遮音性はほぼない

Galaxy Buds Liveは開放型のイヤホン。カナル型のイヤホンと比べると遮音性が劣ってしまうという欠点があるのだ。
Galaxy Buds Liveはイヤーピースなどもないため、耳の中に入れても結構隙間が生じてしまい、そこから雑音が入る。なので基本的に遮音性を求めるのはお門違い。
ノイズキャンセリングを求めるならこの3択
- WF-1000XM4
- BOSE Quietcomfort Earbuds
- Jabra Eliete 85t
僕としては、ノイズキャンセリングを求める人にはこの3つのイヤホンをおすすめしたい。
どれも強いノイズキャンセリングを持っており、煩わしい騒音から解放してくれるのだ。ちなみにAirPods Pro以外の2つは、TWSイヤホンの中でもトップクラスの音質。
少々値は張るが、一度買ってしまえば長く使い続けられるイヤホンなので、興味あればぜひチェックしてみて欲しい。
Galaxy Buds Liveの専用アプリは有能
さきほども書いたが、Android向けには「Galaxy Wearable」、iOS向けには「Galaxy Buds」が配信されている。

こんな感じの画面。設定できる項目はそこまで多くない。

タッチ操作の割り当てもここから行うことが可能。個人的に超便利だったのが、「タッチ操作を無効にできる」ことだ。
Galaxy Buds Liveにはタッチセンサーがあり、触れることで機能が働く。「タッチをブロック」をONにすることで、そのタッチ操作を無効化できるのだが、他のTWSイヤホンには無かった機能なので、まじで便利。

あとは、圧迫感なんかを抑えることもできる。効果はあまり実感できなかった。
Galaxy Buds Liveは特殊な形状
Galaxy Buds Liveはそら豆みたいな形状をしている。

以前レビューした「TaoTronics Soundliberty88」と比べるとこんな感じ。かなり変わったタイプのイヤホンなので、装着する時もちょっと大変ではある。
所見だとたぶんうまくつけられないかも。
- マイク部分(下のブツブツ穴が開いてるとこ)から耳に入れる
- そこからこねくり回して耳の中に収める

ちょっとやそっとじゃ外れない
基本的に、Galaxy Buds Liveのフィット感はかなり良いと感じる。カナル型のような圧迫感は全くないし、AirPodsのような形状のイヤホンよりもフィットしているのだ。
このそら豆のような形状が耳の形にうまい具合にあっており、非常に安定するので耳から落ちにくい。

ランニング時や筋トレ時にも使ってみたが、全然落ちる気配がなく、非常に快適だった。長時間使用しても、耳の痛みがほとんどないので作業用のイヤホンとしても期待できそう。
今まで使っていたイヤホンとはまるで違う形状だから心配していたが、素晴らしい装着感だったので安心した。
Galaxy Buds Liveのバッテリー
Galaxy Buds Liveはケース込みで21時間、単体は、ノイズキャンセリングONにしても6時間持つと公式ではアナウンスされている。
実際に使ってみると、単体・ノイズキャンセリングをONした状態だと5時間半ちょっとで切れてしまった。TWSイヤホンとしてはそこそこ優秀?個人的には全く問題ない。

ちなみに、ケースのランプはバッテリー残量に合わせて色が変わる。
緑 | 満充電または61%以上の残量 |
---|---|
黄色 | バッテリー残量30%~60% |
赤色 | 充電中またはバッテリー残量30%未満 |
赤色に点滅 | バッテリー残量低下または温度異常による充電中断 |
急速充電&ワイヤレス充電対応

Galaxy Buds Liveは急速充電に対応しており、0%になった場合でも、ケースに入れて5分待つだけで1時間使うことが可能。
これは非常にありがたい。万が一の場合でも音楽を楽しむことができる。ワイヤレス充電もOK。バッテリーに関してはあまり心配はいらないのではないだろうか。
Galaxy Buds Liveはゲーム時に遅延が多少発生

僕は「Crash Royale (略してクラロワ)」というゲームをよくプレイする。
1秒の判断が命取りになるゲームなのだが、Galaxy Buds Liveを付けてプレイしたところ、0.2-0.5秒ほど遅れて音がやってくることに気づいた。
まあ、もちろんワイヤレスイヤホンにおいては遅延はつきもの。全く0にはならないのでしょうがない。

音ゲーには向かないかな?
ただ、YoutubeやAmazon Prime Videoといった動画視聴なら、全く遅延を感じない。
音ゲーガチ勢にはおすすめはしないけど、そうでない人であれば多分ストレスは感じないだろう。
Galaxy Buds Liveの良いところ・悪いところ
良いところ
- 音の迫力は満点
- 低音好きにはたまらない
- 装着感が超良い
- 質感最高
- バッテリー長持ち
- アプリとの相性も良し
悪いところ
- 遅延が多少出る(今後のアプデとかで改善されるかも?)
- ボーカルの声が遠くに感じる
- ノイズキャンセリングは大したことない
- 2万円はちと高い気が
Galaxy Buds Liveは1.4万円。装着感は最高。

Galaxy Buds Liveは、迫力のあるサウンドと高い解像度、唯一無二の形状、優秀なバッテリー、質感などが特徴なTWSイヤホン。
ただ、ノイズキャンセリングは弱いので、そこを求める人にはお勧めできない。個人的には装着感が超気に入ったので使い続けようと思っている。
発売時は2万円くらいしていたのだが、現在(2021/5/14)見てみると1万4500円まで価格が落ちている。結構手は出しやすい値段に落ち着いてはいるので、興味あればチェックしてみて欲しい。