Nothing ear(1) 1ヶ月レビュー。ANCは弱いが使い勝手は最高

Nothing ear(1)というイヤホンは知っているだろうか。Nothingというブランドから出ている完全独立ワイヤレスイヤホンのことだ。

このイヤホン何がすごいって、デザイン性が頭2つくらい飛び出ている。見た目はスケルトン版AirPods Pro。それでもってノイズキャンセリング(ANC)や高音質を備えており、値段も1万円ちょっとと、抜け目がない。

本記事ではNothing ear(1)のレビューをお届けする。1万円くらいで変えるワイヤレスイヤホンを探している方にはおすすめな製品なので、ぜひ最後まで読んでみて欲しい。

Nothing ear(1)はこんなイヤホン

  • 透明で特徴的なデザイン
  • ANCを搭載
  • 重量は両耳9.4gと軽量
  • 低遅延モードも完備
  • USB Type-C・Qiワイヤレス充電対応
  • IPX4防水
  • 対応コーデックはSBC・AACのみ
  • マルチポイントは非対応
  • お値段12,650円

テニスの王子様の跡部じゃないけど、「スケスケだぜ!!」ってのが第一印象だ。いまだかつてこんなにスケルトンな見た目のイヤホンを見たことがあるだろうか。

形状は完全にAirPods Proなのは置いておいて、興味はかなり惹かれる。これにANCやワイヤレス充電器、IP4がついて12,650円なのは悪くないと感じた。

Jiyoung
Jiyoung

Nothingは、OnePlusの共同創業者であるCarl Pei(カール・ペイ)氏が立ち上げた新興企業らしいですね

Nothing ear(1)の外観

Nothing ear(1)本体はクリアタイプのケースの中に収まっている。

ケースはそこそこ大きくて、AirPods 3と比べるとその大きさが分かるだろう。まあどちらも大して重くないので持ち運びには影響しない。

ケースの開閉は非常にスムーズ。マグネットで勢いよくパチンと閉まるので、あまり力はいらない。イヤホンの収納も非常に楽で、近づけると吸い寄せられるからストレスを感じない。

サイドにはType-Cコネクタと充電残量確認/リセットボタンがある。

Nothing ear(1)の箱は一度開けると見栄えが最悪だ。このサイズの箱を見ると小さい頃によく買っていたデュエルマスターズの構築済みデッキを思い出す。

中に入っていたのは充電ケーブル・イヤーピースS/L。

Nothing ear(1)はダイナミックドライバ搭載。まあ及第点

1万円程度のTWSイヤホンにしては悪くない音だなというのが第一印象。11.6mm径の大口径ドライバーのおかげで低音がすごいんだ!という感じでもなく、そこそこ強い程度。

解像度は悪くなく、音の分離はしっかり聴き取れる。音場はそこまで広くない。これが18,000円の製品なら怒るが、12,650円なら文句なしという感じだ。

イヤーピースをAZLA SednaEarfit Crystalに変更してみる

「AZLA SednaEarfit Crystal」というお値段高めのイヤーピースとの相性が良い!というのを風のうわさで聞いたので、換装してみた。

付属のイヤーピースと比べるとクリアになった気がする。高音の伸びも良くなったし、よりボーカルの声を聴き取りやすくなった印象を受けた。

イヤーピース自体がスケルトンなので、Nothing ear(1)との組み合わせも悪くない。ただ、AZLA SednaEarfit Crystalは2700円程度するので、ちょっとハードルは高いだろう。

専用アプリのイコライザは微妙。低音好きならまぁ…

Nothing ear(1)には専用アプリのear(1)がある。ここからANCの切り替えやイヤホンのアップデートなどが行えるのだが、イコライザの機能もある。

このイコライザがポンコツで、プリセットから選ぶだけ。パラメータとか全くいじれない。

バランス (Balanced)、高音重視 (More Treble)、低音重視 (More Bass)、音声重視 (Voice) の4つのモードから選択するスタイル。基本的にはバランスを選択するのが吉だろう。

Android端末と爆速ペアリング

Nothing ear (1)はGoogleのFast Pairとよばれるペアリング技術に対応しているため、Androidスマートフォンであればケースを開けて近づけるだけで即ペアリングが可能なのだ。

いちいちBluetoothの設定画面に行く必要がないので、AirPodsみたいに蓋を開けてイヤホンを取り出すと、もう接続が完了している感じ。

開いて2秒位経つと勝手に接続されているので、ストレスは全く感じない。ただ、これはGMS非対応のHUAWEI製品では使えない気がする。

装着感は文句なし。AirPods Proに似ている

Nothing ear(1)の形状はまんまAirPods Pro。以前AirPods  Proを使用していたが、装着感はかなり似ていると感じた。

片耳の重量は約4.7gということもあり、全く違和感はない。激しく走っても落ちることはないし、長時間使用もあまり痛みはないのだ。

ちなみに、先ほど紹介したAZLA SednaEarfit Crystalを装着すると、鬼に金棒という感じでフィット感が更に増す。AZLA SednaEarfit Crystalは温度によって形状が変化するみたいで、耳の形に合わせてピタッとハマるのだ。

ノイズキャンセリング(ANC)は期待しないほうが良い

Nothing ear (1)は音楽再生中に役立つアクティブノイズキャンセリング (ANC) と、通話中に役立つ環境ノイズキャンセリングの両方に対応している。

ANC搭載ということで、少し期待していたのだが微妙。決して弱くはない。効果を感じたのは以下のような音だった。これくらいならキレイに消えてくれる。

  • エアコン音
  • ちょっとした会話
  • タイピング音

電車やバスの低音ノイズは消せるけど、静寂と言えるほどではなかった。AirPods ProのANCを10点とすると、Nothing ear (1)は6.5点といったところだろう。

外音取り込み機能もあり

Nothing ear (1)には外音取り込み機能が搭載されている。

良く聞こえることは聴こえるものの、マイクの感度の低さを音量でカバーしようとするタイプで、聞こえ方もあまり自然では無いと感じた。

AirPods Proの自然さとはかなり差があるので、おまけ程度に考えて欲しい。

Nothing ear (1)の操作

Nothing ear (1)本体の操作は以下の通りだ。

ダブルタップ:再生・停止

トリプルタップ:次の曲 / 前の曲

タップ&ホールド:ノイズキャンセルと外音取り込みモード切り替え

ステムの上下スライド:音量上下

操作のカスタマイズは専用アプリの方から行えるのだが、まじで自由度が低すぎる。

ジェスチャ操作は一応カスタマイズできるものの、非常に狭い範囲でしか選べない。トリプルタップに対しては「次の曲か、前の曲か、オフか」を選べるだけ。タップ&ホールドも、ノイズキャンセルのトグル動作をするかしないかしか選べない。しかもダブルタップ操作は再生・停止に決め打ちで変更不可。

つまりダブルタップを外音取り込みにしたり、片方だけでもタップ&ホールドを前の曲にする等はなぜか設定できない設計なのだ。

音声アシスタントは呼べない

Nothing ear (1)、音声アシスタントは呼べない。このあたりは常用する人にとっては不便に感じるだろう。

長押し等で Siri や Googleアシスタントを呼ぶことはできず、また Hey Siri や OK, Google のハンズフリー呼び出しにも対応していない。

僕は特になくても平気なので詳しくは記さない。

装着検知もあり

ただ、装着検知のON/OFFができるのは好感が持てる。個人的にはこの機能いらないので、きちんとOFFにできるのはGood。

遅延は少し前に改善された

Nothing ear (1)、発売当初は遅延がやばい!という意見が多く見られたのだが、その後、「低遅延モード」というのがアップデートで追加された。

確かに、動画視聴時には「口の動きと音声、明らかにおかしいな」とは感じていたのだが、低遅延モードになってからはあまり気にならなくなった。

もちろん、WF-1000XM4のような優秀ハイエンドイヤホンと比べると差はハッキリ感じるが、当初よりはだいぶ良くなったので日常使いでの不満は特にない。

ケースの傷は回避不可能。

スケルトンな見た目なNothing ear (1)だが、しっかり使う場合はケースに入れることをおすすめする。

僕はケースなんて一切つけていないが、やはりNothing ear (1)の充電ケースには多数のスレ傷がついている。正面から見ると大したことはないが、光に当てるとワラワラ浮き出てくるのだ。

傷つけずに使い続けることは無理なので、傷を気にせず使うか、ケースを買うかなどする必要がある。

ただ、Amazonで買えるNothin ear(1)用のケースは軒並み発送が遅いので、すぐには手に入らない。多分海外から発送されるからだと思うが、10日くらいはかかるので注意。

低価格帯TWSイヤホンを探している方にはアリでしょう

こんな方におすすめ

  • スケルトンデザインに惹かれる方
  • 1万円くらいで機能がしっかりしているTWSイヤホンが欲しい
  • ANCはそこそこの強さでOK
  • 音質にはそこまで拘りません

Nothing ear (1) は12,650円という高すぎず、安すぎない価格を実現しつつ、しっかり作り込まれているイヤホンだと感じた。

やはりデザインは秀逸で、他のワイヤレスイヤホンとは一線を画している。個人的にはこのスッケスケな見た目は好みで、こいつをポチったきっかけは完全にデザインだったりする。

音質やANCなど、全てが高水準でまとまったコスパ良好なイヤホンだ。Amazonで販売されているので、興味あればチェックしてみて欲しい。買う際はケースも一緒に買うことをおすすめする。