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今でも愛されるゼンハイザーの名機「MOMENTUM True Wireless 2」。
他のワイヤレスイヤホンとは一線を画する音質が特徴で、多くのユーザーから高評価を受けている。
そんな製品の後継機が登場した。「MOMENTUM True Wireless 3」だ。実際に購入して使ってみたのでレビューをしていきたい。
MOMENTUM True Wireless 3は、前作の良い点はそのままに、音質や使い勝手を強化して正当に進化したモデルだ。
前のモデルではワイヤレス充電に対応していなかったが、今作では対応。ノイズキャンセリングも強化されており、全体的に性能が上がっている。
まずは外観や付属品から見ていこう。
本体以外の付属品は以下のとおり。
MOMENTUM True Wireless 3のケースはファブリック素材を採用しており、サラサラとした手触りが特徴。
汚れやシミが付くと目立ちそうなのは置いておいて、安っぽさが皆無で個人的には好き。
スレキズなんかには強いので、日常生活で使う上では嬉しいところだ。
背面にはType-Cの充電ポート。今作ではワイヤレス充電もOKとのことだ。
御開帳。イヤホン背面はマット仕上げになっているみたい。
MOMENTUM True Wireless 3、総重量は77.3g、本体片耳の重量は5.9gということで、手に取ると適度な重みを感じる。軽くもないし重くもない……という感じ。
さっそく、一番重要な音質に触れていく。再生環境は以下のとおり。
ワイヤレスイヤホンもここまで来たか、と思わせるほどの衝撃。
解像度の高さや音場の広さ、音ひとつひとつの粒立ちなどは素晴らしく良く、30,000円という価格のハードルを見事超えてきた。
価格さえクリアできるなら買い。数あるワイヤレスイヤホンの中でも一二を争うレベルの音質なので、ぜひ一度視聴して欲しい……!
現在メインで使っているTechnics EAH-AZ60。こちらも非常に音質がよく、2021年覇権イヤホンとして名が上がるほどの実力の持ち主だ。
比較してみると、それほど大きな差はなく、音場や解像度が多少ゼンハイザーのほうが上回っていると感じた。
まあ価格差がそれなりにあるので、音質を何より重視するならゼンハイザー、そうでないならTechnicsでも良いのかなと思う。
MOMENTUM True Wireless 3のアクティブノイズキャンセル (ANC) に触れていきたい。
結論から言うと、ANCに定評のある「SONY WF-1000XM4」と比べると明らかに差を感じた。
前作からかなり遮音性が上がっているとはいえ、高音の消し具合が弱く、少し物足りなさがある。
「音楽と併用しつつ、ある程度ノイズを消せれば良い」という方は不満ではないと思うが、無音に近い環境を求めるならWF-1000XM4を選ぼう。
決して弱すぎるということではなく、日常生活では十分レベルなので、MOMENTUM True Wireless 3の評価を大きく下げるほどではない。
「風切り音防止」がアプリ内から選べる。
ノイキャンが少し弱くなるが風切り音は軽減されるので、外で使う際は重宝する機能かもしれない。僕は特に使わない。
MOMENTUM True Wireless 3の外音取り込み性能だが、普通に違和感なく使える程度。
コンビニでの会計の際にたまに使うのだが、しっかりと相手の声も聞き取れ、スムーズな会話ができた。
少しホワイトノイズが大きめで「サーーッ」という音が聞こえるが、こんなもんだろうと割り切っている。
専用アプリの方からも調整可能で、より周りの音を自然に取り込めるようになる。
MOMENTUM True Wireless 3の操作は以下のとおり。
再生/停止 | R側を1回タップ |
曲送り | R側を2回タップ |
曲戻し | L側を2回タップ |
音量を上げる | L or R側を長押し |
音量を下げる | L or R側を長押し |
ノイズキャンセリング 外音取り込み | ノイズキャンセリング →L側を1回タップ外音取り込み →L側を3回タップ |
音声アシスタント | L or R側を長押し |
専用アプリの方からも操作を変更可能。
自分好みにカスタマイズできるのは良い点なのだが、いかんせん反応が良すぎるので、ちょっと触れただけで一時停止されてしまう。
MOMENTUM True Wireless 3には専用アプリが提供されている。
これらの機能が使える。
イコライザーはそこまで自由度は高くなく、細かくいじりたい人向けではない。
重低音だけを増やす「バスブースト」や、声の帯域のみを聞き取りやすくする「ポッドキャスト」といった設定がある。
個人に最適化したイコライザを作ってくれる「Sound Check」や、ノイキャンの設定、指定の場所に訪れた際、あらかじめ設定したサウンド設定を反映する「Sound Zones」などが行える。
イヤーフィンがあるとはいえ、付属のイヤーピースだとフィット感がイマイチ。
ジムで腹筋トレーニングをしていると、結構ズレて落ちそうになることが起こる。
ただ、イヤーピースを「SednaEarfit Crystal for TWS」に変えたところ、フィット感が改善。激しい運動をしてもまず落ちなくなったので、かなりおすすめだ。
約2,700円とイヤーピースにしては高いが、音質もクリアになるし、フィット感も良くなるしで一見の価値あり。
ケースノズル部分が深いので、大体のイヤーピースに適合すると思われる。
付属のイヤーピースに不満がある人はぜひ変えてみて欲しい。
値段はかなり高いが、マジで買って悔いなし。
圧倒的な音質と、機能性の高さは数あるワイヤレスイヤホンの中でも屈指で、間違いない出来だと断言できる。
これは2022年覇権イヤホン確定。ワイヤレスイヤホンの領域を完全に超えている音質を、ぜひ試してみて欲しい。
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